想いの置き場

感想などのまとめ置き場。

IDOLiSH7 新曲「マロウブルー」について、考察というか感想文。

12月27日、アイドリッシュセブン2年ぶりのメインストーリー配信がありました。そしてその更新ストーリー中で発表された新曲マロウブルー』IDOLiSH7

透明感のあるメロディに切なさを含んだとても綺麗なイントロで始まり、聴いた瞬間「あ〜〜…これ絶対好きなやつだわ……」と眉間に皺寄せながら噛み締めてしまいました。そして案の定しばらくヘビロテしていたので繰り返し聴いてく中で感じたことや考えたことなどを、個人的な思考整理用に書き残しておこうと思います。ただの感想文です。

 

※本文は本編第5部1〜4章までの内容も含みますので、ネタバレを避けたい方は読まないことをおすすめします。

※個人的な感想を書き連ねるだけなので、解釈違い等々のご意見についてはご容赦ください。。。(明らかな誤情報があった場合は訂正します)

※脳直でとっ散らかったままの感想を書いてるので、何回も同じようなこと言ってるなコイツ…って感じになります。予めご了承下さい。

 

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第5部特設サイト|【公式】アイドリッシュセブン

初出は第5部PV。この時点でオフボーカルのインストとしてすでに聴いていたため(もちろんこの時点では曲名とかは分かってないけど)、ふむふむなるほどこれが5部のリード曲になる訳ね…なんて思いつつ、これまでの3〜4部のPVに比べるとすごく前向きな明るさを感じる曲だな、というのが第一印象でした。今回、キャッチコピーが「当たり前じゃない日々を、駆けて行く。」だったことも相まって、進んだ先にある新しい世界への希望や、未来への祈りを込めたような、そんな曲なのかな〜とほわほわ考えてました。

 

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マロウブルーとは、ブルーマロウ(ウスベニアオイ)というハーブの花から作られるハーブティーのこと。特徴的なのはその色で、淹れたては青色〜水色、温度が変わることで紫色に変化し、さらにレモン果汁などを加えて酸性に反応することでピンク色へと変化するロマンティックなお茶。「サプライズティー」「夜明けのハーブティー」とも呼ばれるそうです。(Google先生ありがとう) 冒頭歌詞にも「夜明け」とあって、マロウブルーのグラデーションになぞらえた情景がリンクします。一織くんが曲の前振りに「サプライズ」と言っているのももしかしたらここに掛かってるのかも。

IDOLiSH7の7人で出演するドラマ「オーベルジュ La Plage」の主題歌ということで、歌詞には食事を連想するワードが散りばめられてますが、もう何となくの雰囲気だけでもオシャレ。このオーベルジュ絶対インスタ映えするマロウブルーティー出すじゃん。ドラマの中でもちゃっかり演出として出してくるでしょ、知ってる知ってる。

 ※オーベルジュ:宿泊施設を備えたレストラン

 ※La Plage:浜辺、海辺

 

ていうかこれ初見で聴いた瞬間、新譜のプロモでM○テに出てる世界線のアイナナちゃんを容易に想像できてしまったんですが私だけですか?いや、出てましたよね??白系の舞台セットに足元スモーク焚いて陸くんの歌い出しで足元からフワッとブルーグラデーションのライト演出、間奏で曲名テロップが入って、メロは振り付け控えめの個人パートに焦点いくカメラワーク、からのサビでダンスメインにグッとひきこまれるような振り付け、カメラも動きあってうわ〜〜躍動感〜!!アイナナちゃんたちかっこいいよ〜〜!!!!!………みたいな…あの、そんな感じのやつ……(幻覚)

 

さて語彙の貧弱な幻覚は置いといて、第5部のリード曲であることも踏まえると今回の主題提起にあたる曲にもなっていると思うのですが、今の時点では「変化」がテーマだと考えています。捻り無。

ストーリーに関する感想は一旦ここでは省略しますが、「グラデーション」というワードはそれだけですでに変化のイメージを含んでいるので、ニアリーイコールでタイトルの「マロウブルー」も変化を想起する代名詞的な役を担っているのかなと。また「新しい僕らへ 変わってく」というストレートな歌詞もあり、これはIDOLiSH7にかかるのか、アイドル全体と主語とした"僕ら"にかかるのかはまだこれからのストーリー次第ですが、いずれにしても重要なターニングポイントになってくるのだろうと思います。というか「当たり前じゃない日々を、駆けて行く。」というのも、そもそも変化していく環境を前提としたキャッチコピーですもんね。最初は、コロナ禍のこの世情とリンクしたメタなコピーだと思ってたんですけど、それだけじゃなかったのかもです。なんたってブラホワを2冠したIDOLiSH7ですからね、そりゃ環境も、彼ら自身も変わっていきますよ。どんな未来が待ってるんだ…。

 

歌詞の中で少し気になっているのは、初めの「いつの間にか夜明けは始まっていた」のところ。「いつの間にか」ということは、気づかないうちに変化が始まっていたということですよね。これって、一織や紡マネージャーがまだ漠然としか捉えられていない、でも確実に変わりつつある現状を示唆してそうで勝手にびくびくしてます…。気づいたら変化はもう始まっていて、コントロール出来ない嵐になってしまうんじゃないか、そしてその渦中に"七瀬陸"というモンスターが居るとしたら……

 

う〜〜〜〜!!やめやめ!!!こういう予想はわざわざしなくなって来る時は来るし、受け止めるしか無いんで今はハッピーなこと考えよ〜!!早くフルver.聴きたいですね〜〜〜!!!!!(ハッピーか…?)

 

あ、そんなこと言った直後にアレだな…いやでもこれはただの妄言なんで聞き流してほしいんですが、もしも、もしもですよ、2番のサビ最後の歌詞(1番の「新しい僕らへ 変わってく」のところ)が

「それぞれの道を 歩んでく」とかだったら、どうしよう…?

え、いや、そんなん泣くしかないんだが……???アイナナちゃんたちそれぞれの道歩んでいっちゃう?????(動揺)

※2022/5/25追記:違いましたね!2番サビそうきたか〜…!!!ああいうメロディ転換大好きマンなのでシビれたし泣いた。。。フルver.ますます最高でした!!!!!!!

 

なんでこんな妄想に至ったかというと、5部2章に出てきた話題からの飛躍なんですけど、

壮五さんが作曲に取り組み始めたり、大和さんが演技のお仕事に前向きにのめり込んでいったり…そうして個々が少しずつやりたい事を見つけながら活躍の場を広げていく一方、必然的にIDOLiSH7として7人で活動できる時間は減っていくことをメンバーはそれぞれ肌感覚としてすでに感じ取っているんですよね。4部までであれだけ盛大に"7人のIDOLiSH7であること"を強く求めて守ってきたのが彼ら自身なので、さすがにグループとして離散してくようなことは起こらないと信じてますが、それでも比重が「グループ活動<個人の活動」に変わっていくフェーズはあり得ると思うしある意味自然な成長過程とも取れる気がするから、その中でアイナナちゃんたちがどんな壁にぶつかって、どういう選択をしていくのか、見守っていきたいです。

 

グループとしての在り方が変わっていくことはアイドルとして、いちエンターテイナーとして求められる変化(あるいは役割)でもあるのだと思うけれど、きっとそれを良しと思うも悪しと思うもまた受け止める人によって変わると思うので、それでも「新しい僕らに変わってく」ことに臆さない凛とした強さ、意志も込められてるのかもしれないな…なんて思いました。

古参ファンあるあるの、昔はもっと○○だった、的な比較しちゃうやつ、自分も時折陥ってしまう感情なのだけど、それはただの自分の主観・好みの話だったり、遠い存在になった気持ちがして寂しさを感じてるがゆえだと思うので、否定はしないけどそれとはそうとして変わっていく彼らを受け入れて応援したい気持ちも大事にしたいですね。

 

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  • 余談

(マジのマジで余談なのでただ自分が思い出した全く別の作品のこと引用したりするから、アイナナちゃんのことだけ読みたい人はスルーしてください…!)

もし『マロウブルー』を、アイドリッシュセブンという物語を通さずに聴いたとしたら、自分はこの曲をどんなふうに受け取っただろう…?なんてふと思ったので考えてみました。

まだ1番の歌詞しかわかってない時点での感想だけど、「君」という二人称、「セレナーデ(=夜曲。恋人のために演奏される曲、あるいはその情景)」「一人占めしたくて」といった歌詞から、"私(あるいは僕)と君"の関係性の展開を感じる曲だなと。必ずしも恋愛関係と限定するまでは思わないまでも「大切な人への愛おしく温かい気持ち、大事に思う心」、でもその関係性にも「変化(=別れ)の寂しさ、もどかしさ」が訪れて、それでも「変化を受け止めながら前に進んでいく」、みたいな……

うわ…好き……(軽率)。こういうの弱いんですよね〜〜〜〜〜、大好きです。

人生上手くいくことばかりじゃ無くて大なり小なり感傷的な経験を得ながら成長して歩んでいくものだと思うので、それを前向きに昇華していくような凛とした作品には惹かれます。

あと、主題歌としてドラマ含めてイメージをするなら、オーベルジュで色んな人たちが関わって、交錯しながら人間模様が展開することを歌ってるのかなって感じもする。

 

曲の展開はちょっと違うかもだけど、私は「マロウブルー」を聴きながら、ゆずの「桜木町」のことを思い浮かべてました。

桜木町

桜木町

  • ゆず
  • J-Pop
  • ¥255

くっ…なぜ石原さとみがジャケ写のやつが検索出てこないんや…昔のあどけないさとみちゃんがとても可愛いんでPV見て。。。

フレーズの印象に対するあくまで個人的なニュアンスベースの感触なのでぼんやり感じてもらえたらと思いますが、例えばこんな歌詞があって

「笑った君の横顔 時間が止まって欲しかった」

「いつの日かまた笑って話せる時が来るさ」

「繋いだその手をいつまでも離したくなかった それでも行かなくちゃ僕らが見つけた答えだから」

思い出の中の"君"への愛おしさ、いつの日かまたと思いながらその先へと踏み出して進もうとする情景に、似た切なさがあるなと感じたのと、メロディも爽やかなんだけど胸にギュッとくるところが、自分の中でリンクした理由かなと思います。『桜木町』も好きな曲です。

 

あと、これ書きながら別の小説の台詞も思い出しちゃったのでついでに語らせてほしい。

「世の中に、不変なるものはないんだ」(ホテルカクタス/著 江國香織)

あらすじとしては、同じアパートメントの住人たちが日常の中で少しずつお互いを知り、友情を育んでいく話。(むちゃくちゃザックリ)

ラストはアパートメントの解体が決まったことを契機にそれぞれ別れの選択を迫られることになり、その時登場人物の一人がつぶやいたのが先に引用した台詞です。別れを惜しみながらもそれぞれが新しい暮らしを始めることになるのですが、いつかまた会う日を思いながらその約束をして、次の道を選択していくんですよね。前向きな別れというか、離れ離れになっても関係性は消えずに続いていくっていう。

この物語の中においての先の台詞は、"それでも形を変えながら続いていくものがある"ということを暗に対比する言葉になっているように感じられて好きなので、印象に残っています。

 

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前述の通り、今回第5部は色んな「変化」がテーマになるのではないかと感じているので、変わってくものと変わらないもの、変えたいもの、変えたくないもの、変わらざるを得ないもの…是も非もつかない正解のない葛藤がきっと待っていると思いますが(私はさっそく4章の議論で胸が痛くなりました)、続きのストーリー配信も心待ちにしてます…!

 

 

本編については機会があればまた別に感想大会できればと思ってますが、今回は新曲についてのあれこれということで書いてきたので一旦ここまで。

おわり!